お湯を注ぐだけ、といった宣伝文句で一躍日常の食生活の必需品となっていったカップ麺は、日本で生まれ世界へ広がっていった製品であるため、登場してしばらくは海外からの旅行客を驚かせていた食材です。このカップ麺に使われているのがプラスチック容器で、食品の包装容器としてそれまであったガラス瓶や缶詰に代表される金属缶とあっという間に肩を並べ、今ではそれらを凌ぐまでになっていると言われています。一口にプラスチック容器と言っても、カップ麺に使われている容器は数々の工夫が寄り集まってできたもので、それらは改良を重ね出来上がっていった包装容器としても目を見張るものがあります。カップ麺に使われている容器は、発泡スチロールをベースにして紙や耐熱フィルムを重ねたうえ、最後の全体をシュリンクPPフィルムで覆うといった念の入れようで熱湯に耐え、持っても熱くない優れものです。