食品の包装を考えるとき必要となるのがその食品の特質を知ることで、食品の腐敗を招く要因の一つに挙げられる水気(水分)を多く含む食品を「多水分食品」と呼ばれていることは、一般の消費者にはあまり知られていません。この多水分食品として挙げられるのが、生麺などの麺類をはじめポテトサラダなども該当し、作ったその日の晩にはもう腐ってしまうのが常識と言われている食材です。そんな多水分食品を腐敗しないようにする方法には二つあり、一つが腐敗菌の生存しないような環境におくこと、もうひとつが腐敗菌自体を無くしてしまうことです。前者の対策が、従来から行われていた防腐剤の使用で、後者の対策となったのがレトルト食品に行われている包装材と食品加工処理の組み合わせです。