世界的に自然豊かな地域への観光人口の急激な増加が、環境破壊を招いてもいるようです。日本では富士山の世界遺産登録から、急激な登山客の増加がみられたことから、入山料の導入が行われました。富士山のような美しい自然環境を保持していくためには、人間の活動そのものを規制していかなくては、自然界の保全は保たれていかないようです。すでに観光客によってキャパオーバーしている富士山には、登山者が適切に処分していかなかったごみ問題を抱えているようで、人々が持ちこむスナック菓子などのプラスチック包装は、自然界のなかでは分解されにくく土壌などの汚染を招いてしまうようです。さらには富士山の美しい景観を妨げてしまうことから、世界遺産への登録が取り消されてしまうのではないかといったような懸念の声をあげるアルピニストたちもいるようです。人間が足を踏み入れることで美しい環境そのものが破壊されてしまうようでは、世界遺産登録は何の意味もなくなってしまうのではないでしょうか。